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乳化剤について考える


クリームとか乳液とかを作ろうと思うと、どうしても水と油を混ぜたくて、乳化剤を使う。

乳化剤、というとソフトな感じだけれど、実態は界面活性剤だ。

界面活性剤がなぜ嫌われているか・・・それはその界面活性という性質こそが皮膚のバリアを壊すからだ。皮膚の健康に欠かせない、自分の一番外側で外敵から身を守ってくれる皮膚を「○○エキスをしみこませる」ためにぶち壊して、もっと多くの異物まで身体に取り入れてしまうのは愚の骨頂では・・・?とスキンケアを真剣に考えるようになってからは思う。

市販のスキンケアは合成界面活性剤で皮膚のバリアを壊して目的のエキスなどで細胞を水浸しにし、(皮膚の保水機能が壊されているので)合成ポリマーで蓋をする・・・と勉強した。自力で何ともできない状態まで肌が弱るのだから、もうその後はずっと化粧品をつけ続けることになる。メーカーも商売だからね・・・価格の大半が人件費と広告費に割かれているだけあって、イメージ戦略の巧さには見習うところも多い。


コスメを手作りするようになって、なるべく防腐剤も使わないようなものを肌につけるんだけど・・・そこで気になっていたのが乳化剤の存在なのだった。たまには真剣に考察してみよう。

※ 手作りコスメの乳化剤を考えているので一般の合界には触れません
※ 乳化剤をすべて網羅しているわけではありません・・・あくまで一部です
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一般的に知られている、「界面活性を利用したもの」と言えば・・・マヨネーズかしら。あれは卵黄レシチンが油と酢を乳化させることでクリーム状になる。卵に含まれる成分だから、これは一応天然もの・・・と言ってもいいのかな。顔には塗らないけど。

○ レシチン
乳化剤としても名前が出てくる「レシチン」。大豆や卵由来のレシチンは天然の界面活性剤であるが、工業的には弱すぎるので、コスメ基材として販売されている大半が「水添レシチン」(水素添加レシチン)という合成界面活性剤である。私自身もレシチンを買ったつもりが水添レシチンを買っていた・・・という経験があり、地団太を踏んだこともある。
たとえ天然のレシチンをコスメに使ったとしても、工業的に弱い・・・ということは大量に使わなければいけないので、意図的に濃度を濃くすれば天然ものとはいっても肌に無害とは言い難いだろう。
レシチンはその扱いが難しい(よく乳化に失敗する)ことでも有名。私自身も何度か失敗して、翌日に分離していた!なんてことがあった。最初は「どうしても天然の乳化剤を使いたい」とレシチンで頑張っていたけど、中身が水添レシチンだと知ったら・・・あまりレシチンにこだわらなくなったなぁ。天然由来でも植物由来でも、加工しちゃえばとどのつまり、合成界面活性剤である。

○ 植物性乳化ワックス(エマルシファイイングワックス)
パーム乳化ワックス、とかの表現でも見かけるかな。これも「植物由来をうたっているけど合成界面活性剤」な代物。中身は「セチルアルコール(セタノール)」「ポリソルベート」という成分で構成されていることが大半のようだ。後ろの「ポリソルベート」が合成界面活性剤。後ろに数字が付いている(20、40、60・・・など)。数字が小さいほどオイルに近く、大きくなると水に近い・・・らしい。乳化剤としては扱いやすいようだが、肌トラブルを起こす人もいるみたい。いろいろ調べていると、よく「植物性乳化ワックスでは刺激が強すぎて」という文言を見かける。

○ オリーブワックス
私が「これは合成?天然??」と首をかしげているのがコレ。オリーブの乳化システムを用いた乳化剤・・・らしいのだけど。中身は「セテアリルオリベイト」と「ソルビタミン」。どちらもオリーブオイルの脂肪酸らしい。どこかのサイトで「水素添加されたオリーブオイルの不鹸化物」って書いてあるのを見かけたから、やっぱり合成界面活性剤かな。植物性乳化ワックスよりは肌に優しい・・・らしいけど、私は幸いにもそこまで肌が弱いわけじゃないので違いはよくわからない。乳化剤としては扱いやすい。

○ 水溶性オイル
この間しっかり買ってしまったアクアホホバオイル(結構これの記事を見かける・・・皆さん行動早いですね)もそうだけど・・・水溶性をうたっている油は合成界面活性剤だと思った方がいい。例としてアクアホホバオイルをあげると、中身は「PEG-8 ホホバ油エステルズ」。PEGはポリエチレングリコールの略。肌には無害・・・と言われている合成界面活性剤である。PEGに限らず後についている数字は「Aという物質1分子にBという物質を何分子結合させたか」を表すもので、その数字により性質、用途などが変わることがあるが基本的な性質は一緒。

○ 石けん
手作り石けんを愛用している側だからこそ言うと、石けんもしっかり合成界面活性剤である。だって、天然にないでしょう・・・「油とアルカリを混ぜたもの」なんて。ただ、石けんが他の合成界面活性剤と違うところは、「水で分解される」という性質をもつところ。その分界面活性剤としては力が弱いことになるので、多めに使うことがあって環境への負荷が・・・とか、一長一短な問題も抱えている。石けんで乳化させたクレンジングオイルを手作りされている方も見かける。洗い流すもの・・・と考えるとこの選択はある意味賢い気がする。が、石けんで乳化させた日焼け止めが市販されているが、あれはどうなんだろう?ずっとアルカリである石けんを肌に乗せておくのは肌に悪いんじゃなかろうか、とか思ってしまう(だれかその辺知っていたら教えてください)。


とまぁ、こういう風に書いてしまえば「合成界面活性剤は悪者だから使わない!!」と読み取られるかもしれない。そんな一方的なバッシングがしたいのではなくて・・・何が言いたいのかというと、「でも今の世の中、完全にケミカルを排除するのは難しいので、上手に付き合っていきましょう」なのだ。うわぁ、我ながらなんて普遍的な結論。

大変参考にさせて頂いている『自分で調べて採点できる 化粧品毒性判定事典』にはこう書かれている。

『合成界面活性剤でも、ごく低濃度で使用される場合は有害ではない。要するに、化粧品に添加する濃度の界面活性剤が皮膚のバリアをこわすか、こわさないか、で安全か危険かを判断すればいい』


本音で言うと「どれぐらいでバリアが壊れるかなんて、わかるか~!!」なのであるが、なるべく肌につける量を少なくすることはできる。なるべく皮膚のバリアを壊さないように、もともと持っている皮膚の力を弱めないように・・・。10年後、20年後に「年相応の若々しさ」をもっていられるように、正しいケアを模索していきたい。


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【2008/07/30 06:12】 美容のこと | TB(1) | CM(6) |
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comments
--はじめまして--
はじめまして。
乳化剤の事は私も色々考えています。
結局合成だった・・・なんてことも多いので、難しいですよね。
ご存知だったら申し訳ありませんが、ラノリン(羊毛脂)に乳化力があります。これでクリームを作ると結構綺麗に混ざってくれます。分離もしにくかったです。これは薬草に詳しい方のある洋書で知ったのですが、日本ではラノリンの乳化力についてはあまり知られていないようです。
他には、ホホバオイルやホホババターもよく混ざります。
ラノリンのような乳化力とのメカニズムが同じなのかどうか分かりませんが、原料にホホバを使うと結構分離せずに混ざるので、私のクリーム作りには、ホホバは欠かせないです。
水溶性のものも出ていますが、今ある普通のホホバでも問題なく出来るので、今はホホバばかりです。ラノリンのほうが楽ですが、においとかにくせがあるので、ホホバのほうが好きです。

色々書いて失礼しました。
勉強になりました。ありがとうございます。
【2008/07/30 07:53】 URL | ソーダライト #VXveuGOs[ Edit] |
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こんにちは^^
すごく勉強になりました~。
なるほどねー。
合成界面活性剤で皮膚をとかして、
合成ポリマーでフタをするっていうことなんですね。
言いえて妙です。
化粧品会社のスパイラルにはまりますよね。


素肌ケアは手作りでシンプルに、
化粧品は「自然派」をうたうものをつかっています。
でも、化粧自体が「不自然」だから、
多少は(悪くても)しかたないね・・って思ってます。
「お化粧」って、心が喜ぶ楽しみでもあるしね♪


ところで、
事後報告になりますが、
「キャップのリサイクル運動」の記事を、紹介させていただきました。
不備があるようなら、お知らせください。
よろしくお願いします<(。_。)>

【2008/07/30 14:52】 URL | kayahime #-[ Edit] |
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すごい勉強になりました。
そして、化粧品って怖いなって感じました。

私は最近日焼けがひどくて・・・

これから先、若くいたいので気をつけよう!って強く感じました。
【2008/07/30 23:27】 URL | ひろはる母ちゃん #-[ Edit] |
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ソーダライトさん >
訪問&コメントありがとうございました。

乳化剤はきっと悩んで試行錯誤をして、自分なりの結論を持っている方が多いですよね。

ラノリン・・・ウールグリースを精製したものですね。保水力が高いのは知っていましたが、それほどとは・・・まだまだ知らない知識がたくさんありますね!こんど試してみます!!

で、ホホバオイル・・・混ざりますか?今さっき実験してみたのですが・・・見事に分離しました(涙) 湯煎して精製水と混ぜただけ、なんですが・・・使用したホホバオイルはゴールデンです。
作る際のポイントなどありましたら是非ご享受くださいませ!

こちらこそ勉強になりました。
ありがとうございます!!


kayahimeさん >
メーカーも商売ですからあの手この手のイメージ戦略がすごいですよね!皮膚呼吸云々とか・・・人間は両生類でも爬虫類でもありません!とか思います(笑)
でも「化粧品は夢を買うもの」とは思っていない人が大半・・・このギャップ・幻想が肌にとっては不幸だと思いますね。

なにが「自然な状態」なのか・・・という記事も温め中です。そのうち産みます(笑)ので、気長にお待ちください。

ブログを紹介してくださってありがとうございました☆
こうやって少しずつ輪が広がっていく・・・素敵なことですね。


ひろはる母ちゃんさん >
kayahimeさんへのレスでも書きましたが、私は「化粧品は夢を買うもの」だと思っています。女ですものやっぱり美しく装いたいという願望は尽きないですしね!うまく付き合っていけば怖いことはないと思いますよ。知らないのが一番怖い!

外に出る機会が多いと日焼けがすごいですよね。私も先日の川遊びで焼けた背中が剥けてる最中です。
サンケアと言われても暑くて長袖なんか着れるか!というのが実情ですしね。日傘なんてそんな悠長な・・・と思う時もあります。時折見かける、子供は帽子もかぶらずで自分だけ日傘のお母さん・・・お子さんの日焼けは心配じゃないのかしら。

日焼け止めも良し悪しで悩みは尽きないですが・・・夏の厳しい紫外線に長く晒す日には日焼け止めは必要悪として使った方がいいみたいです。日本人の肌の場合、SPFは15くらいで十分なようですよ。比較的やさしい成分の日焼け止めも多いですから・・・うまく夏を乗り切りましょう!

私は夏休みの日焼け対策で悩み中です。手作り試行錯誤中~。

母ちゃんさんはきっと若いんだろうな、と思いますよ。いきいき精力的に動いている方の若々しい活力は、見せかけの肌年齢をはるかに凌駕しますもの。
【2008/07/31 05:21】 URL | あづま #mPzXc2zk[ Edit] |
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すみません、実験までしていただいたなんて恐縮です。
ホホバと水だけだと、液状:液状になるのでやったことがありませんが、私がよくやるのが何かのバター類を最初にホホバに混ぜてクリーム状にしておく方法です。
バター類やミツロウなどをホホバに混ぜてクリーム状にしたホホバベースに、少しずつ水を混ぜて、よくかき混ぜるとなぜか混ざるんです。不思議と分離もしにくいんですよね・・・
最初の頃はホホバで混ざるなんて思っても見なかったので、ホホバ抜きのバター類やミツロウクリームだけでも水と混ぜて見たのですが、何度かき回しても何度も分離・・・ホホバを入れると混ざり、不思議でした。
確かに他の乳化剤と比べると多くの水は混ざりませんが、クリームべースと同等量くらいの水だったら難なく混ざりました。
しかし不思議な事にホホバ単体だと混ざらないんですね・・・勉強になりました。
最初からクリーム状になっているホホババターのほうも便利なのでよく使っています。
水と混ぜるときは加熱はしていません。ゴールデン使用です。

私の言葉足らずで材料を無駄にさせてしまったみたいで本当に申し訳ありません。
【2008/07/31 08:13】 URL | ソーダライト #VXveuGOs[ Edit] |
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ソーダライトさん >
詳しい解説ありがとうございました!!

なるほど・・・乳化させる、というのではなくて、オイル/バターに水分を含ませるようなイメージなんですね!
でも、ホホバ単体だとだめで、ホホバを介在させると混ざる・・・というのは本当に不思議ですね。どういうメカニズムなんだろう・・・じっくり調べてみようと思います☆うずうず☆
本当にとてもいい情報を教えてくださりありがとうございました。これ、みつろうクリームを柔らかく作りたい時なんか、最適じゃないですか・・・!!冬場にすご~~く重宝しそうです!(さすがに夏場にみつろうクリームは重い・・・)

材料が無駄なんて、そんな風には思っていませんよ♪何せ実験自体が楽しいですし・・・(笑) 耳学問だけだと「わかったつもり」になってしまうので、知識と体験と考察はセットで続けていきたく思います。
また、興味深い情報があったらぜひ教えていただけると幸いです。
【2008/08/01 05:39】 URL | あづま #mPzXc2zk[ Edit] |
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乳化剤のこと
乳化剤がどういうものか調べることは簡単ですが、どれが天然でどれが合成かというのは案外調べにくく。 「理解して使う・使わない」のと「知らずに使う・使わない」ではまったく違うわけで。 で、レシチンが天然で、でも扱いは難しめ・というのは解ったんですけど「オ... □□□物作り部屋□□□【2009/02/18 11:35】
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